やさしい曇り空

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美しい世界

誰のせいでも
誰のおかげでもなく
今私は 
流れゆく時間の先端に在る

誰のせいでも
誰のおかげでもなく
いつか私はいなくなり


変わりなく
陽は笑い 月は癒し
秋にはコオロギが鳴くだろう 


世界は美しいと精一杯鳴くだろう



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  1. 2013/02/20(水) 14:08:18|
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七月の葉陰


葉陰に隠れる桃の実が
秘かに色付いていく
七月の空は梅雨明けて
もう何処にも逃げ場はない
せめて細かい毛で覆い
自分を守ろう
私に触らないでと頬を染めながら







  1. 2012/07/29(日) 09:00:39|
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六月のかげ

やわらかな葉を揺らして立ちつくした

爽やかな青い空が
輝く日差しが
私を硬くする

重なる葉の茂みに暗い闇がある

私は闇に吸い込まれ
それでも指の先にある辛うじて透明な葉を振ろう

さやさやとキラキラと
ここから葉を振ろう




  1. 2012/06/13(水) 13:56:24|
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さようならごがつ

ふるえこぼれおちる
ふるえこぼれきえる

わたしはじかん
わたしはひかり
わたしはたかくなくとり

さようならごがつ
しんこきゅうのはやさでむねをはり
はきだしたくうきといっしょに
あなたはさっていく

もううすぐあめがふり
わたしはかたくたしかになって
きっと漢字になるだろう

  1. 2012/05/31(木) 22:26:05|
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伝えるだろう


広場一面に咲き誇るオオキンケイギクよ
うつむきがちな私に下からそっと微笑みかけてくれる光の花よ

勝手に連れてこられた場所でただただ懸命に咲くあなたを
駆除しなくてはならないものと指をさす人たちに
苦しい気持ちが溢れそうになる

そっと微笑みかけてくれる光の花よ
私があなたにどれだけ元気をもらったか
その美しさにどれだけ慰められたか
その存在が正しいとか正しくないとかではない



駆除とやらが成功し
もしこの国からあなたが消えることになってしまっても
私は子供達にあなたがどれほど素敵な花だったのかを伝えるだろう






  1. 2012/05/14(月) 16:39:37|
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夕暮れの雲

夕暮れに浮かぶ薄紅色の雲になりたい
やわらかに今日を包み労い
温かな優しさを感じさせるような
そんな存在になれたなら
私にはそれ以上の幸せはない


有名になんかならなくても
誰に知られなくても
三十年もしたら私の居た痕跡さえ全てなくなっていたとしても


いつか私が消えた後
私が産んだ娘達が
ふっと私を思い出すとき
夕暮れの薄紅色の雲を見たやわらかな気持ちになってくれたなら
私にはそれ以上の幸せはない


そんなふうに私は生きたい





  1. 2012/05/14(月) 16:07:44|
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春の午後

赤みを帯びた日だまりで
愛しい犬がくうくうと眠る
丸まった背中が呼吸のたびに上下して
生きている証を示している

パソコンから笛の音が静か横に流れていく
玄関から娘の発声練習が聞こえる
大きなガラス戸の向こうから
力強く雀が鳴いている
やわらかな緑の柿の葉揺れる
ふわふわ手を降る血潮紅葉

たくさんの偶然が重なっても
決して再現のかなわない
春の午後がここに在る



  1. 2012/05/06(日) 17:17:33|
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コブシ

やわらかな緑の葉が透明に光る木に
たくさんのたくさんの
白い鳥のようなコブシの花

父は得意そうに言う
「あれは実の形が握った子供の拳に似てるからコブシって言うんやぞ」


私は目を閉じ赤い実を想う


長い時間をかけて
この白い鳥のような花も
何かを握りしめた拳へと実を結ぶのだろう




  1. 2012/05/02(水) 14:17:19|
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蜘蛛の巣

軒先に蜘蛛の巣が揺れている
主をなくして揺れている
もはや獲物を捕る必要のないその巣に
今また一匹の虫が掛かる

すぐ殺されない事は幸せだったのか
身動きもとれずただ死を待つ事は不幸だったのか

きっと虫にさえわからない



  1. 2012/05/02(水) 10:28:31|
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クチナシ

遠くで誰かがうたっている
白い風が吹いている
かすかなクチナシの香りを運んでくる
広がる世界の空気の中に
ほんの僅かに含まれるきれいなものを
ぎゅっと片手で掴んで濃縮した香りのようだ


遠くで誰かがうたっている
白い風が吹いている



  1. 2012/04/10(火) 16:06:14|
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初夏の日 蛍を見た
ツー ツツー
ツツー ツツー

田園の中の浅い小川
川の周りの深い木々
命が最後に輝いている

真っ直ぐでない光の動きが
生きているということなのだろう

伸ばした指の先に触れそうで触れず


冬を越え
私の中に一匹の蛍が紛れ込んでいる
ずっとずっと生き続けている




  1. 2012/04/04(水) 02:59:40|
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波の蝶

波間にキラキラと白い蝶が居る
風に煽られ海から河に上り
揺れる波にとまって居る


それは単なる照り返す水面
波と風が作った錯覚

けれどもゆっくりと瞑った私の瞼の裏で
それは一斉に飛び立って
私の頭上を知らない場所へと飛んで行くのだ





  1. 2012/04/04(水) 02:54:17|
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薄いピンクのやわらかな色を
膨らんだ蕾の中で作られた特別な春の空気を
そっと開いて空に放て


やわらかな色が広がれば
誰かが顔を上げるだろう

春の空気が広がれば
誰かが深呼吸をするだろう


静かに春の希望があふれるだろう






  1. 2012/04/04(水) 02:51:53|
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陽色

働き蜂が飛び回り
花から花へと
飛び回り
飛び回り
集めた蜜を
朝の陽色のそれを
私は簡単に口にする


雨に濡れたアスファルト
街灯のオレンジが映る
茹だるような暑さの中
凍える寒さの中
舗装された道を
夕焼けの空に残った夕陽色のそれを
私は簡単に通りすぎる

  1. 2012/02/23(木) 00:41:50|
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海へ向かおう



空き缶が浮き
破れたレジ袋が浮き
ゴミが絡まり
水は濁り


悪意と故意と
無意識と無関心に晒されて
清流の透明な水はない
けれど時間を遡ればそうであった水がここにある


ゆるやかな流れは水鏡となり
空を映し雲を映し白く輝く



渡り鳥の羽を休め
堤の植物を育て
涙する子供を抱きしめ
たくさんの微生物や魚を内包し



それでも川は白く輝く
それでこそ川は白く輝く




ああ風が渡っていく


海へ向かおう

海へ向かおう







  1. 2012/02/17(金) 03:38:44|
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今日の軌跡

誰かがどこかへ向かっている
何かがどこかへ向かっている

静かにほんの少しずつ
時間と共に
すべるように
ながれるように
あるときは引っ掛かりながら
あるときは傷んだ足を引きずりながら

身体が物が光線が電波が
進もうとする意志が
全方向に向かっている

耳をそばだてる私に
シナプスが伝えた囁きを教えて
  1. 2012/01/24(火) 10:12:37|
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夜明け

夜のフィルムがめくられてゆく

明けていく空の
地平を見つめた目の位置から
ゆっくりと
わたしの何かをはがしてゆく

これは単なる地球の自転と
私の中で私が嘲る

違う違う
それだけではないと
めくられた私は知っている





  1. 2012/01/23(月) 07:21:22|
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靴下

ベランダの軒下に
干されている靴下よ
灰色にくすみ
水分を含み垂れ下がり
風に吹かれて
ゆらと揺れ

寒波にすくむ列島の
凍える風に震えても
ゆらと揺れ
ゆらと揺れ

靴下はくたびれていても
明日は誰かの足をあたためるのだろう


あたたかなぬくもりになろうと
ゆらと揺れ





【“靴下”の続きを読む】
  1. 2011/12/23(金) 16:39:41|
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ガレのヤギ

陶製のヤギの背中には
さざめく生きる草
躍る生きる虫
歌う生きる蝉

前脚と後脚とを括られて
滑らかな白い背中は
作品を照らすライトを
ただ照り返している

何も言わずヤギは
いつまで焦がれているのだろう
たとえ危険があろうとも
生きるが詰まったその世界を

何も言わずヤギは
いつまで見つめているのだろう
その遠くを見るような目で
私の臆病な人生を




※去年のことですが名古屋にある大一美術館でガレの作った「スガンさんのヤギ」を題材にした陶芸を見ました。結構位置が下の方に展示してあったのでしゃがみこんんでヤギと見つめ合ってしまいました(笑) もう一度見たかったのですがその企画展の開催中のは訪れることができず たぶんもう二度とは見ることはないと思うのですが、ときどきヤギの映像が頭に浮かんでくるんです。あのヤギは一番自由に焦がれた状態で時間が永遠に止まっているんだと思うとなんだか切ないです。
  1. 2011/12/20(火) 16:44:16|
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冬の校庭

空は冬の雲
クリーム色の校舎は温みの少ない光を浴びている
所々にひかれたカーテン
黒板に書かれているのはなんだろう

いきなり風が吹く
残り少ない葉が一斉に空に舞い上がり
ゆっくりと落下する

ホイッスルが鳴る
時空を裏返してホイッスルが鳴る

たくさんのジャージが一ヵ所に集まる

振り返ったのはあなたでしたか

笑い返したのは私でしたか


  1. 2011/12/15(木) 17:37:52|
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なんだかどうでもよくなって

なんだかどうでもよくなって
大きくため息ついてみた

あれとこれとは三角で
これとそれとは真っ黒だ
こっちとそっちは最悪で
なかでも自分が最低だ

なんだかどうでもよくなって
「あ~あ」と大きく言ってみた

往きはよいよい帰りは怖い

なんだかどうでもよくなって
それでも私は行くだけだ



  1. 2011/12/08(木) 16:29:07|
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冬の陽


硬い光が照り返し
枝白く輝き
青き空よりも冴え
澄み渡る空よりも冴え


その輝く細い枝を
雀の足がキュッと握る
柔らかな胸の毛を白く硬く輝かせ
四本の爪でキュッと握る




  1. 2011/12/05(月) 23:19:16|
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ダンゴムシ


ダンゴムシダンゴムシ
七つの節に十四の脚よ
節の間のやわらかな
膜があるから丸まれる

進むことと守ること
守ることと進むこと

やわらかな膜を硬くしてはいけない
誰が笑おうが大事な事なんだ

無防備なお腹を食いちぎられないように
無防備なお腹を食いちぎられないように


生態系が少し狂うと
地球は段々すごいことになるらしい


  1. 2011/11/25(金) 11:02:56|
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夕暮れの歩道

夕暮れに背を向けて
錆びたフェンスの歩道をお婆さんが歩く
笑うでも怒るでもなく
ただただ前にお婆さんは歩く

ちょっと反り返り気味の首に
やわらかなピンクのマフラー

その手には犬の綱を持ち
犬はピンクの服を着る

犬は年老いている
犬は前に歩く
少し登り坂になった道を
無表情にただただ歩く

夕日がとても美しい



  1. 2011/11/25(金) 06:58:08|
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すすきの道

日差しがとまって燃えあがる
やわらかな穂は金の炎

風になびきもどり
風になびきもどり
おどる炎 燃える
燃える炎おどる

ゆらゆらとハタハタと
くるくるとハタハタと
振れ振れよ金の旗

独り名も知らぬ道を行く
足止まりそなランナーに
沿道炎の旗を振れ





  1. 2011/11/22(火) 00:48:43|
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生きようとする声

病院の待合室に
赤ちゃんの声がする
今日は何かの講習でもあるのか
あっちからもこっちからも赤ちゃんの泣き声が聞こえる

赤ちゃんの欲求は単純で強い
赤ちゃんは自分に必要なものをしっかり解っている

小さい身体のすべてを震わせて赤ちゃんが泣く
渾身の泣き声は生きようとする雄叫びだ


おくるみにくるんたからものを
若いママたちは愛おしく微笑んで抱く
おくるみの上から優しく背中を叩く

椅子の並ぶ会計で背中を丸めたお婆さんが
目を細めて赤ちゃんを見る
覗き込んで赤ちゃんを見る




  1. 2011/11/11(金) 14:41:51|
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進む

茶色に濁る川の
川面は滑らかに光を反し
小さなゴミがすぅと流れていく

鴨の群れが同じ方を向いて進む
ツイッ ツイッ と進む
ツイッ ツイッ ツイッ と進む

川沿いの道の渋滞を
鏡のような水面を眺めながら
私もまたツイッ ツイッ と進んで行く
カーラジオから賑やかな声が
今日もまた気温が下がりそうだと言っている
  1. 2011/11/10(木) 21:48:22|
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伊勢神宮

理由のわからない畏怖
身体が感じる直感

薄い刃物の刃に触れそうな
もうすぐチリリとした感覚がくる予感
意識が限界まで垂直に吊り上げられている感覚
私は太い幹に伝いに視線を天に向ける

説明できない違う世界を感じて
閉ざされた世界だけではなかったと
心が洗われていく




  1. 2011/11/10(木) 06:32:55|
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山肌に風が吹く

山肌に風が吹く
雑木林に生きる木の幹は揺るがず
伸ばした腕でバランスをとる

山肌に風が吹く
真っ直ぐな杉の幹は揺るがず
ぎゅっと腕を縮こませ力を込めて天を見る

山肌に風が吹く
竹は頭を振りしならせ
風をやり過ごす

それぞれがそれぞれの方法で
しっかりとそこに立つ



  1. 2011/11/08(火) 22:09:41|
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高速道路の両端に
ウスバカゲロウの卵が並んでいる

とても白くて美しい
夜になるとオレンジ色に光っては
見る者を惑わせる

蟻地獄に落ちるのは誰だろう





  1. 2011/11/07(月) 23:28:22|
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