やさしい曇り空

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知らない場所へ

錆色の鉄のササクレ
そっと指先で触れる
カサカサに干からびた時間は
パラパラと足元に落ちる


風が吹き
さらっていった


山茶花の花びらと一緒に
私の知らない場所へと
転がって行った





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  1. 2007/01/27(土) 02:47:06|
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しろこな

乾いた地面を両手ではたいて
しろこなをとった


ただ黙々と
しろこなをとった


さらさらの目の揃った土の粉
たくさん集めて手のひらに乗せる


ひんやりと
とてもひんやりと
何とも違う感触に
またしろこなをとった


軋む遊具の音
楽しそうな笑い声
それら全部を背に受けて
私は一人でしろこなをとった


何かが違う自分を見つけて
散らばった私を集めるように
園庭にしゃがんだ私は一心にしろこなをとった


今はもう駐車場になったその跡地には
小さな私の幻が
まだしろこなをとっている



 


 



  1. 2007/01/24(水) 15:30:59|
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始まり

鈍色の堤防
枯れたススキを振って歩く


空は消え
川に水はない


望む心が胚になり
両手で作った繭の中心で
小さな鼓動が始まる


手を開けば
そこに鮮やかな世界



※ミロルさんからのHPキリリク「始まり」にこたえて。HPにも同時UPしました。


 

  1. 2007/01/22(月) 01:56:05|
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愛日

面白いねと笑ったら
おもしろいねとわらってくれた


どうなんだろうって尋ねたら
どうなんだろうとわらってくれた


暖かいねと振り返ったら
フードをすっぽり被ったままで
うん そうだよねとわらってくれた


こんな寒い日は特に
あたたかなあなたの日差しに涙が出そうになる




ときどき せつない(久遠さんのブログ)の 一月のお題から 愛日 をえらんで(お題は7つもあるんですよ!)書かせていただきました。みなさんも是非!


夏の照りつける太陽は「赤日(せきじつ)」秋は「秋陽(しゅうよう)」そして 冬の日差しは「愛日(あいじつ)」と言いうのだそうです・・・・・・はははははっ、そぉなんだぁ!

  1. 2007/01/16(火) 15:30:25|
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あたたかい夢

永遠のない永遠
らせん階段をどこまでも登ったら
優し想いで心を満たし
いつしかあたたかい夢になって
眠るあなたに会いに行こう


きらめくひとしずく
清浄なる空気の一流れ
とてもやわらかい梢の光
ヒグラシの恋歌
木に残る柿の朱
モズの一声
朝方の白い霧
やさしい喧噪
夕暮れのカレーのかおり
忘れられたままのボール
夕闇に響くブランコの音



 


 

  1. 2007/01/15(月) 13:25:05|
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商店街

風の吹き抜ける商店街
人影はまばら
ところどころのシャッター
ときどき現れる更地
ほんの少しだけ芽吹いた草は
生まれたことをよろこんで揺れる


スピーカーからオルゴール
抑えきれない時間は優しい音となり
ポロポロと足元にこぼれおちる



通りの向こうには大きな神社
灰色の鳥居 
ハラハラ揺れる白いのぼり
緑錆の大きな屋根は
ひっそりとたくさんの時間を包んでいる




 






  1. 2007/01/12(金) 17:26:05|
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黒い龍

黒く流れる水面(すいめん)を
ゆらゆらと白く蠢く月の光だけが
それが流れていると知らしめる


大きな水門は開いているのか
あるいは閉じているのか
薄闇の中では知るよしもなく
小さな川にかかった橋の上で
私は流れを見おろした


きっと深い
そして速い


どぉっと響く流れの振動
ゆらゆら踊る月の虫
それはまるで黒い龍だ
私の足元を
途方もない力すべてで流れていく


ここからどこへ行こうというのか
それともどこへ戻るというのか



そして私はどこへ行こうとしているのだろうか






  1. 2007/01/09(火) 01:20:32|
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カタツムリ

灰色に続くアスファルトに
虹色チョークで絵を描こう


通り過ぎる人が
おもわず微笑んでしまうような
おおきなおおきなカタツムリ


紙なんかではおさまりきらない私を
腕をぐるぐる回しながら
そこに描いてみよう


秘かに雨を待ちながら




 




 

  1. 2007/01/07(日) 01:17:52|
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猫は笑う
口を開け舌を出し
ふふんと毛を舐める


猫は見る
その猫独特の魔法の目で
じっとじっと私を見つめる


猫は去る
観察した者がとるに足らないことを
十分見極めたかのように
その後ろ姿はすっきりとしている


私は猫をじっと見る


猫をじっと見送る



 


 

  1. 2007/01/01(月) 11:25:53|
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