やさしい曇り空

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神社

踏み込めば皮膚を裂かれるようで
息を呑むまま行過ぎる


しずかにしずかに
冷たい霧のような
混じりけのない時だけが
木々の根元に蹲る


社(やしろ)は気を放ち
空気は真空のように鋭利に重く光る


直線の鳥居


飛び立つ鳥の羽音


木々の葉の尖った先にそっと降りる月光




 


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  1. 2007/06/19(火) 02:00:53|
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さようならことり

さようならことり
ちいさなことり


やわらかな毛がふわふわのあたまは
たくさんのきょうだいと眠る 土で固めた巣の上で
下から見れば黄色く縁取られた そのくちばしばかり目だっていた



さようならことり
ちいさなことり


まだ 空も知らぬのに
まだ 世界も知らぬのに
まだ 自分がなにものだとも知らぬのに


どうしておまえばかりが落ちた



さようならことり
ちいさなことり


あのちいさなきょうだい達はじきに飛び立ち行くだろう



遠くへ




遠くへ



遠くへ


 


 


 


そしてまたここでおまえは産まれればいい




  1. 2007/06/16(土) 22:07:02|
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あじさい

伸ばした手に
やわらかき雨
浸透するからだに


誰に見られるためでなく
誰に見られるためでなく
そっとあじさいが咲く


彩られた萼は
やわらかな雨とともに
小さな花を抱きしめる


見上げず
うつむかず
自分の高さで



 

  1. 2007/06/14(木) 09:31:13|
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卵               

手のひらにあたためて
胸に抱える


あたためた想いと時間が
たとえ孵ることがなくても


こうして
手を重ねて抱きしめて
夢を描いた
幸せな時間




※ for 「蔦」

  1. 2007/06/11(月) 09:52:55|
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出会い

初めて見た色はきっと
まぶたの中の朱色
生きている私に理屈抜きで出会った


そして最後に別れるのはきっと
まぶたの中の朱色
生きていた私に理屈抜きで別れる


その生きる間に
たくさん
たくさん
たくさん出会いたい


昨日の私とは少しずつ
違う私になって


たくさんの人に
たくさんのものに
たくさんの優しさに
たくさんの悲しさに
たくさんのこの世にある全てに




※自作詩展示室の里枝さんと 共通のお題で書いていく事になりました。名前もWeb二人誌「蔦」とつけました。が、まだ今はTB形式で作品をつなげています。たくさんたまったら なにか見やすいカタチにしていきたいと思います。で、第一回のお題「出会い」でした☆


  1. 2007/06/07(木) 17:13:23|
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夜の中で

水をたたえて田は空を映す


家の灯りも
車のライトも


うるおい煌めく世界
蛙が身体より大きな声をあげている


田の淵に並べられたこれから植えられる苗の箱


たくさんの未来が
これからかかわるいくつもの出来事が
夢を見ながら眠っている


美しい夜の中で



 

  1. 2007/06/04(月) 15:42:36|
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