やさしい曇り空

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蝋梅

かたく透明なはなびらの
ぎゅっとぎゅっと両手を握る強さ

刃の痛みさながらの冷気のなかで
高みを目指すものの輝き

今昇りはじめたばかりの月を
そっとひとひらにして




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  1. 2008/01/27(日) 17:14:18|
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鈍色の空

鈍色に冷える空を背に
沈んだ梢は硬く強ばる
不動の想いさえ風に揺らされ
凍え震える弱者に見えよう

芽がある
この枯れ果てたように見える身体の中に
いつか掲げるべき透明な緑

何もできない梢を笑う者達が
いつか動けなくなったとき
柔らかく揺れる葉でそれを慰めよう




  1. 2008/01/21(月) 17:02:48|
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つる

薄茶にすすけた襖のなかで
つるは今日も天をめざしている

大きく広げた翼は悠然と風を纏い
ツンとすんだ冷気の中に
高く響く一声が聞こえる

下に描かれた金のつるも
横に描かれた紅のつるも
乾燥し過ぎた紙は綻び
今は姿を留めていない

この部屋の主は年をとっていなくなり
鶴の間だねと言って笑ったあの小さかった子供等は
いつの間にか巣立ち戻ってくることはなかった

たった一羽で残ったつるは
それでも天をめざしている

明日取り壊しのブルドーザーが
この襖も家も粉々にしたら
やっと囚われを解かれ天に向うのだろう

コウと鳴き愛おしみ

コウと鳴き時を痛み

コウと鳴き天を引き寄せて






  1. 2008/01/21(月) 01:20:30|
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浅い夜を闇にするために
星も月も墜とそう
一つでも残したらダメだよ
光りなんて見たくないんだ

真っ黒い塗料を筆に取り
どっぷり世界を塗りつぶし
時間も空間も塗りつぶし
私の手も足も身体も全部を塗りつぶし

そうしてずっと隠れていよう



  1. 2008/01/12(土) 01:55:23|
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摩耗

新春の晴天
弾むグレイのアスファルトに
そっと横たわるふわふわの三毛
小さな鈴つけてる

はやく目をお覚ましよ

誰かがうっかり君の上を通ってしまうのだろうなと思いながら
そのふわふわな毛のやわらかさを想像しながら
何も見なかったかのように通り過ぎる私



  1. 2008/01/04(金) 01:57:20|
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立ち枯れススキ

立ち枯れて黄金色
ふんわりほわりと揺らめいて
ススキの穂はやわらかく気をふくむ
冬の日差しを逃さぬように

土を抱きしめ
空に微笑み
この種を飛ばそう



  1. 2008/01/03(木) 01:44:06|
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初詣

神様がそこにいるのなら
押し寄せる人波の
事細かな欲の願いを
どんな思いで聞くのだろう

社の奥の鏡は
静かに時を映している




  1. 2008/01/02(水) 02:37:01|
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明ける海


明け方のまだ暗闇の水平線に
白い星が落ちている
深い海の中に光りをおとして
こっちへこっちへと呼んでいるのだ

岸辺に進む小舟には
後方のモーターに寄り添い立った漁師が
静かに舳先を見つめている




【“明ける海”の続きを読む】
  1. 2008/01/01(火) 01:43:11|
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