やさしい曇り空

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さようならごがつ

ふるえこぼれおちる
ふるえこぼれきえる

わたしはじかん
わたしはひかり
わたしはたかくなくとり

さようならごがつ
しんこきゅうのはやさでむねをはり
はきだしたくうきといっしょに
あなたはさっていく

もううすぐあめがふり
わたしはかたくたしかになって
きっと漢字になるだろう

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  1. 2012/05/31(木) 22:26:05|
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伝えるだろう


広場一面に咲き誇るオオキンケイギクよ
うつむきがちな私に下からそっと微笑みかけてくれる光の花よ

勝手に連れてこられた場所でただただ懸命に咲くあなたを
駆除しなくてはならないものと指をさす人たちに
苦しい気持ちが溢れそうになる

そっと微笑みかけてくれる光の花よ
私があなたにどれだけ元気をもらったか
その美しさにどれだけ慰められたか
その存在が正しいとか正しくないとかではない



駆除とやらが成功し
もしこの国からあなたが消えることになってしまっても
私は子供達にあなたがどれほど素敵な花だったのかを伝えるだろう






  1. 2012/05/14(月) 16:39:37|
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夕暮れの雲

夕暮れに浮かぶ薄紅色の雲になりたい
やわらかに今日を包み労い
温かな優しさを感じさせるような
そんな存在になれたなら
私にはそれ以上の幸せはない


有名になんかならなくても
誰に知られなくても
三十年もしたら私の居た痕跡さえ全てなくなっていたとしても


いつか私が消えた後
私が産んだ娘達が
ふっと私を思い出すとき
夕暮れの薄紅色の雲を見たやわらかな気持ちになってくれたなら
私にはそれ以上の幸せはない


そんなふうに私は生きたい





  1. 2012/05/14(月) 16:07:44|
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春の午後

赤みを帯びた日だまりで
愛しい犬がくうくうと眠る
丸まった背中が呼吸のたびに上下して
生きている証を示している

パソコンから笛の音が静か横に流れていく
玄関から娘の発声練習が聞こえる
大きなガラス戸の向こうから
力強く雀が鳴いている
やわらかな緑の柿の葉揺れる
ふわふわ手を降る血潮紅葉

たくさんの偶然が重なっても
決して再現のかなわない
春の午後がここに在る



  1. 2012/05/06(日) 17:17:33|
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コブシ

やわらかな緑の葉が透明に光る木に
たくさんのたくさんの
白い鳥のようなコブシの花

父は得意そうに言う
「あれは実の形が握った子供の拳に似てるからコブシって言うんやぞ」


私は目を閉じ赤い実を想う


長い時間をかけて
この白い鳥のような花も
何かを握りしめた拳へと実を結ぶのだろう




  1. 2012/05/02(水) 14:17:19|
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蜘蛛の巣

軒先に蜘蛛の巣が揺れている
主をなくして揺れている
もはや獲物を捕る必要のないその巣に
今また一匹の虫が掛かる

すぐ殺されない事は幸せだったのか
身動きもとれずただ死を待つ事は不幸だったのか

きっと虫にさえわからない



  1. 2012/05/02(水) 10:28:31|
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