やさしい曇り空

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ガレのヤギ

陶製のヤギの背中には
さざめく生きる草
躍る生きる虫
歌う生きる蝉

前脚と後脚とを括られて
滑らかな白い背中は
作品を照らすライトを
ただ照り返している

何も言わずヤギは
いつまで焦がれているのだろう
たとえ危険があろうとも
生きるが詰まったその世界を

何も言わずヤギは
いつまで見つめているのだろう
その遠くを見るような目で
私の臆病な人生を




※去年のことですが名古屋にある大一美術館でガレの作った「スガンさんのヤギ」を題材にした陶芸を見ました。結構位置が下の方に展示してあったのでしゃがみこんんでヤギと見つめ合ってしまいました(笑) もう一度見たかったのですがその企画展の開催中のは訪れることができず たぶんもう二度とは見ることはないと思うのですが、ときどきヤギの映像が頭に浮かんでくるんです。あのヤギは一番自由に焦がれた状態で時間が永遠に止まっているんだと思うとなんだか切ないです。
  1. 2011/12/20(火) 16:44:16|
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